季節のヨーガと過ごし方 1月5日「小寒」
今日は二十四節気の「小寒」
寒さが厳しくなる頃
ここから節分までの間を「寒の内」といいます
屋久島では年末に訪れた寒波で
里から見上げる山にも雪が降りました
こんな季節には、温かいお茶が〝ほぅっ”としますね
屋久島でのヨガサロンでは、レッスンの後に季節の薬膳茶をお出ししています
その時季の体と心に沁みるものを何種類かブレンドします
漢方食材店から取り寄せたものもあれば
屋久島のオーガニックなもの、お庭で育ったものもあります
素材が急須の中でふんわりと開いていく様子を眺め
お茶と私が一つになってゆく様子を感じ
季節ごとの身体と対話してみる…
ほぅっとする大事な時間です
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「薬膳茶」とは「薬」と「茶」の二つの意味合いを持つ飲み物のことをいいます
薬膳茶に使う材料には、それぞれに性質や特徴があります
「四気(しき)」「五味(ごみ)」「帰経(きけい)」といいます
●四気…温・熱・平・涼・寒
食材の持つ性質で、体を温めるものか、冷やすものか、どちらにも偏らないものかを表します
目の前の素材は、私の身体を温めてくれるかな?冷やしてくれるかな?
向き合ってみると面白い^^
当てはまらないものもありますが、どの時期に採れるかな?どの地方で採れるかな?というのが
ひとつのヒントになるように思います
(寒い時期や地方で採れるものは、温めるものが多く
暑い時期や地方で採れるものは、冷ますものが多い傾向にあります
自然界はうまくバランスがとれるようになっているのですね)
●五味…酸・苦・甘・辛・鹹
食材の持つ味のことです
よく知られている栄養素のように、意識することは少ないかもしれませんが、薬膳やアーユルヴェーダでは大切な要素とされています
酸味→収斂作用があり、汗かきや下痢、不正出血などに効果をもたらす
苦味→清熱・瀉下作用があり、便秘や発熱、目の充血などの症状があるときに
甘味→補益・緩和作用があり、疲労感があるときに元気をくれる
辛味→発散作用があり、気の巡りや血の流れを促進させてくれる 風邪や消化不良の症状があるときに
鹹味→軟堅・潤下作用をもち、便秘やイボなど硬いものをやわらかくして排泄させてくれる
味は食べることによろこびを与えてくれるエッセンスだと思っていましたが、薬膳を知るようになってからは、それぞれの味に働きがあることを知り、意識するようになりました
目を閉じて、その味をじっくりと堪能してみると、体がきゅっとしたり、思わずにっこりと笑顔になったり、すぅっとしたり…
味から効果を想像してみるのもいいですね
●帰経
その食材がどの五臓に作用しやすいかを表しています
四気や五味が一緒でも、帰経が違う場合はどの臓器に影響を与えてくれるかが異なります
自分の不調がでやすい臓器、体質などを考慮すると、どの食材が必要かを選びやすくなります
肝→肝の働きや性質
心→心の働きや性質
脾→脾の働きや性質
肺→肺の働きや性質
腎→腎の働きや性質
食材にもそれぞれ個性があり、まるで人間界のようです
私に合うものもあれば、多くは必要ないものもあります
時期によっても、そのときの体調によっても異なります
全てはバランスで、良いも悪いもないのです
自分にとって必要なものを選びとり
それを今のいのちに役立ててゆけるかどうか…
この食材を、人間関係に置き換えてみるとどうでしょうか…
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今月のヨーガMovieは、「種子の瞑想」です
お楽しみいただけますように…