季節のヨーガと過ごし方 12月7日「大雪」

「ツワブキの黄色い花が咲くと、屋久島にも冬が来たなぁ…と感じるんですよね」
とある人が言いました。
10月ごろから咲くと言われている花ですが、温暖な屋久島では最近よく見かけるようになりました。
 

 
草木山川、鳥や動物たち、太陽の光や風は、私たちに季節の巡りを細やかに教えてくれます。
そこに目を凝らし、耳を傾けることで、この世界は何倍も豊かで美しいものに感じられるように思います。地球上で、自然と人が共によろこび合いながら、いつまでも暮らしてゆけることを願ってやみません。
 
今日は「大雪」。吹く風や冷たい空気が身に染みるようになる時期です。家族や身近な人たちと、心身共にあたたかい日々をお過ごしくださいね。
 
 
 
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五行色体表に表されている五つの臓器は、同じ色枠の中にあるそれぞれの季節と深いつながりがあります。
冬の季節は「腎」
先日お伝えした「寒邪」の影響を最も受けやすい臓器です。
 

 
「腎」は生命エネルギーを蓄える場所なので、「腎」の不調は老化現象につながります。
耳、髪、骨、生殖器とも関係しているので、下記のような症状が起こりやすくなります。
 
【現れやすい症状】
耳(耳鳴り、耳が遠くなる)
髪(白髪、抜け毛が増える…薄毛の防止にはこの時期の養生が大切と言われます)
骨(骨がもろくなる、歯がもろくなる)
生殖器(勢力減退、生理周期の乱れ、足腰がだるい) etc…
 
寒くなり、これらの症状が気になり始めた方は、「腎」の養生を意識してみるといいかもしれませんね。
 
 
 
【腎の養生】
・腰の辺り、背骨の両側に、小豆カイロやこんにゃく湿布をする
 
・腎の働きを助けるツボを押す
 「湧泉(ゆうせん)」…足の指を曲げたときに、足裏にできる「人」の字の交点のくぼみ。生命エネルギーが湧き出る場所と言われ、体力や気力を高めてくれます。
 「腎愈(じんゆ)」…腰のくびれの高さにあり、背骨から左右それぞれに指二本分外側。腎臓の疲れをとり、内臓を温め、腰や下半身のだるさを解消してくれます。
 
・耳のマッサージ
 耳は全身を表すという考え方もありますが、腎とも深いつながりがあるので、ときどき揉みほぐしてあげましょう。身体もぽかぽかと温まり、首周りの血流も良くなります。
 
・「腎」がよろこぶ食材
 「黒い食材」…黒きくらげ、黒ゴマ、黒豆、黒米、黒糖、ヒジキ、わかめ、昆布 etc
 「鹹味」…天然の塩分である塩、味噌、醤油、イカタコ貝類、海藻 etc
 
 
 
「腎」の養生と、「寒邪」の養生は、必ずしも一致する訳ではありませんが、関係が深いので、共通する項目も多くありますね。ご自身の体や心と会話しながら、“内なる心地よさ”を優先して取り入れてみてください。
 
 
 
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今月のヨーガMovieは「腎をいたわるヨーガ short ver.」です。
冷えから身を守り、腎の経絡をスムーズにしたり、腎臓を柔軟にするようなポーズで、この季節を元気に過ごしましょう。