季節のヨーガと過ごし方 6月5日「芒種」

今日は二十四節気の「芒種」
 
「芒(のぎ)」とはイネ科の植物の、細い毛のような部分のことです。
麦を刈り取って、苗代で育った稲を田に植える頃と言われています。
屋久島では田植えも稲刈りも早いので、少し前から田んぼには水が張られて、苗が植わっている様子が見られました。
 
こちらはいよいよ梅雨入りしました。梅の実が熟する時期の雨という言葉ですが、この頃になると、今年の梅の生りはどうかな? 何を作ろうかな?1年分の梅干しに、梅ジュース、梅味噌、梅ジャムに…と気になり始めます。
 
先日は梅の前に、ヤマモモ仕事。
息子と一緒にお尻を赤く染めながら、ヤマモモをたくさん集めました。キラキラ光ってまるで赤い宝石のよう。瓶に詰めて、お砂糖と交互に重ねて…徐々にシロップがしみ出てくる様子を、毎日わくわくと眺めています☆
季節の恵みをいただいて、こうして手をかけて美味しくなっていく時間は、なんとも豊かでしあわせです。自然に遊んでもらい、そして健やかに生かされていることを実感します。
 

 
 
 
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さて、梅雨に入ると湿度が高い日々が続きます。
 
季節の巡りは自然界の摂理であり、私たち人間は自然の一部として、その変動に合わせて順応する存在です(天人合一:てんじんごういつ)。気候の変化によって病気になるわけではありませんが、それが身体の適応能力を超えた場合、また心身が弱っていたり正気が不足していると、不調が表れることがあります。
 
湿気の影響を最も受けやすいのが「脾」です。東洋医学でいう「脾」の主な働きは、飲食物から得た栄養物質を人体に必要な気・血・水に作り変えることです。過剰な湿気によって余分な水分が体内に溜まったり、「脾」の機能が低下すると、次のような症状が起こりやすくなります。
 
・身体が重だるい
・食欲不振。嘔吐
・口の粘り、汗のべたつき
・関節の腫れと痛み
・むくみ
・軟便下痢傾向
・口の周りの吹き出物
・食後の眠気
 
外界の湿気と上手に付き合い、体調を整えるために
・寝具はなるべく乾燥させて、部屋も心も風通しよくしておくことが大切です
・ウォーキング、ヨガ、入浴などでじんわりと汗をかくようにしましょう
・マメ科やウリ科の食材は余分な水を流してくれます
・この時期に身体を冷やすと、冬の不調につながります
  雨に濡れたらこまめに拭く
  首や足首、腰を冷やさない
・冷たいものや生ものを摂りすぎない(体内の余分な水分排出を阻害します)
 
上記のことを、日々の生活の中で意識してみてください。
 
 
 
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今月のヨーガMovieは「脾胃を助けるヨーガ short ver.」です。
どうぞ健やかな毎日をお過ごしください。