季節のヨーガと過ごし方 10月24日「霜降」

野山に枯れ草が目立ち始め、山間部の朝には霜が降り始める頃と言われています。
湿度の高い屋久島も、10月に入ってからの空気は随分カラッとしていて、深まる秋を感じています。
 
先日久しぶりに島を出て、九州を訪れました。
平屋の古い家が立ち並び、庭にある柿の木が橙色の果実をたわわに実らせている光景を見て「あぁ、日本の秋だな~」と懐かしく感じました。
屋久島でも、まれに無人市で柿が並んでいるのを目にします。ということは、どこかに柿の木が植わっているのでしょうが、まだ目にしたことはありません。
それよりも、バナナの樹や、芙蓉の花が見頃を迎えて、屋久島らしい(?)秋の景色を彩っています。
 

 
 
 
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秋の季節の過ごし方は「秋分」の記事でご紹介したものをご参照ください。今回のヨーガMovie、新動画は「肺を元気づけるヨーガ」のロングバージョンです。お楽しみいただけますうように…。
 
そして、10月21日から11月7日(「立冬」の前日)までは秋の「土用」です。
土用とは季節の移り変わる時期です。陰陽のエネルギーバランスが乱れるので、私たちの心も安定を欠き、体調を崩しやすくなります。
 

 
□この時期は「脾胃」の働きに影響が出やすいので、“小食にして胃を休めてあげる” “よく噛んで食べる”などを意識して過ごしてみましょう。
 
「黄色」くて「甘み」のある食べ物は「脾胃」を養ってくれます。今の時期でしたら、栗やサツマイモが美味しいですね。
 
また体質に合うようであれば、玄米も食べやすくなる頃です。
 
野菜売り場でよく見かけるようになった根菜類も、日々の食事に取り入れていきましょう。
根の野菜には、デンプンやオリゴ糖がエネルギーとして蓄えられているので、自然な甘みを感じられます。
 
 
 
□心配や悩み事が多いと、脾胃を弱めると言われています。
 
多くの悩みは、過去や未来を考えすぎることによって訪れます。そんなときに、ヨーガなどをすることで、まさに“今、ここ”に意識をおくことができます。
呼吸は今この一瞬一瞬にしかなく、また体の感覚を繊細に見つめていくのも、今現在のことです。過去や未来は自分の頭の中にしかなく、あるのは今この瞬間だけです。
 
 
 
朝晩も冷え込み、体調を崩しやすい時期です。
どうぞ皆さまの毎日が、健やかでありますように…