季節のヨーガと過ごし方 11月22日「小雪」
今日は二十四節気の「小雪」
冬の寒さが深まり、山の頂ではうっすらと雪が降り積もる頃のことです
今年はゆっくりゆっくりと寒さがやってくるそうで
まだ冬という言葉がしっくりこないような心地です
続く小春日和に、思わず気持ちもほころび
やわらかい陽光の下で佇んでいると
もうそれだけで十分だ、生きているだけでしあわせだという心地がします
この時期に暖かい日が続くと、春の花が勘違いして咲き始めることがあるようです
わが家の周りにも、こんな時期に?と思うような子が咲いていたりします
帰り花とか、忘れ花なんて言うのだそうです
自然界の動植物たちが、次に来る春まで深い眠りにつくように
私たちも休息モードになり、年齢に関わらず物忘れが増えるとき
小さなことは気にせずに、大らかに、あははと笑って過ごしたいものです
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冬の季節に対応する五臓は「腎」です
腎の大事な機能の一つは「精気」を貯蔵することです
私たちの生命活動を担う「精」には「先天の精」と「後天の精」があります
「先天の精」は、人が父母から受け継いで、持って生まれた生きるための“チカラ”
「後天の精」は、呼吸や飲食物から得られる栄養物質(水穀の精微)などによって作られる“チカラ”
この心身は親またその先祖からいただいた大事なもので
「先天の精」によって生かされています
それを日々の生活の中で丁寧にメンテナンスし
また外からのエネルギー補給により「後天の精」を作り出して、より健やかに強く保つこと
それは私たちが今ここに与えられた命に対する責任なのかもしれません
その「先天の精」が貯蔵されている場所が「腎」ですから
「腎」が生命力に関係するというのは頷けます
冬の寒さは「腎」に影響を与えるので
関係の深い耳、髪、骨、生殖器などに、下記のような症状が起こりやすくなります。
【現れやすい症状】
耳(耳鳴り、耳が遠くなる)
髪(白髪、抜け毛が増える…薄毛の防止にはこの時期の養生が大切と言われます)
骨(骨がもろくなる、歯がもろくなる)
生殖器(勢力減退、生理周期の乱れ、足腰がだるい)
その他 夜間尿、頻尿、むくみ etc…
これらの季節は、少しずつ「腎」の養生を取り入れてみましょう
【腎の養生】
・腰を温める
ウエストのくびれの高さ、背骨の両側に、小豆カイロやこんにゃく湿布をする
腹巻をする
・腎の働きを助けるツボを押す
「湧泉(ゆうせん)」…足の指を曲げたときに、足裏にできる「人」の字の交点のくぼみ。生命エネルギーが湧き出る場所と言われ、体力や気力を高めてくれます
「腎愈(じんゆ)」…腰のくびれの高さにあり、背骨から左右それぞれに指二本分外側。腎臓の疲れをとり、内臓を温め、腰や下半身のだるさを解消してくれます
・耳のマッサージ
耳は全身を表すという考え方もありますが、腎とも深いつながりがあります
色々な方向にひっぱったり、揉んだり回したりしてみましょう
老化防止につながり、身体もぽかぽかと温まりますし
自律神経とつながりの深い、首周りの血流も良くなります
・「恐れ」の感情から遠ざかる
ひどい恐怖は「腎」を痛め、病気を引き起こすと考えられます
恐怖心を煽るような映像や場所は、可能な範囲で避けましょう
・「腎」がよろこぶ食材を意識する
「黒い食材」…黒きくらげ、黒ゴマ、黒豆、黒米、黒糖、ヒジキ、わかめ、昆布 etc
「ほどよい鹹味」…天然の塩分である塩、味噌、醤油、イカタコ貝類、海藻 etc
他にも、冷たいものや生ものの摂りすぎに気をつけて、根菜類や香辛料を上手に使って温まりましょう
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今月のヨーガMovieは、「お腹の中から温まる」です
深い呼吸と共に、様々なポーズでお腹の底から温まりましょう
お楽しみいただけますように…