季節のヨーガと過ごし方 11月7日「立冬」

今日は二十四節気の「立冬」
暦の上では、この日から冬の始まりとされています
 
冬の気が立ち始めて、いよいよ冷えてくる頃ということですが
数日前から空気がぐっと冷たくなったと思ったら、また今日はぬる〜い感じで、こうやって寒暖を繰り返しながら冬になってゆくのかなぁ…と眺めています
 
11月というと、地元では紅葉が最も美しいシーズンで
深紅に染まるもみじを見に出かけたことを思い出します
 
七十二候では冬の始まりの候に
山茶花(さざんか)があげられています
 
屋久島でも街路樹の中や、山の中に楚々と咲く山茶花の花を見ることができます
 

 
四季折々の草花は、私たちに季節の巡りを教えてくれます
人間は、そこに記憶や思い出などを重ねることで
地球上での日々を
豊かな物語のように繰り広げているのですね
 
皆さんの11月はどんな物語が待っているでしょうか
私たち家族の屋久島での11月は、どんなでしょうか…
 
 
 
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さて、中国の最も古い医学書である「黄帝内経素問」には、冬の三ヶ月をこう記されています
水が氷になり、大地も凍る
私たちは「陽気」を消耗しないように、早く寝てゆっくり起き、日光を待つこと
寒冷を避けて体を温めて、汗をかかないように、気を奪われないように
これは冬に合わせて自然の「蔵」に合わせる「養蔵」の道である
 
体の中の陰(潤い)を貯蔵するために、まるで冬眠するかのように「気」の消耗を最小限にするのが
冬の養生のポイントとされています
 
長い睡眠をとり、必要のない活動を控えることで
次に来る春をのびのびと過ごすためのパワーを蓄えることができるのだそうです
眠るのが好きな方にとっては、うれしい季節ですね
ぬくぬくとした温かいお布団も気持ちがいい頃です
 
また冬に入ったばかりの今、秋の不調が気になる方は
(空咳、鼻の渇きや喉の痛み、皮膚の乾燥、コロコロ便 など…)
今のうちに秋の養生を見直しておきましょう
 
秋の身体を整えることで、健やかな冬を迎えられることでしょう
「秋の養生」はこちら
 
 
 
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今月のヨーガMovieは、冬の瞑想「癒しと回復 ~温かい光に包まれて~」です
 
私たちの体や心には、季節に合わせたリズムがあります
春は「生」万物が芽吹くとき
夏は「長」大きく伸び成長するとき
秋は「収」生命力を内側にしまい始めるとき
冬は「蔵」消耗した力を回復させ、心身を癒すとき
 
日ごとに寒さが増してゆきます
寒さから身を守り、体だけでなく心も温かくほっこりと過ごせますように