季節のヨーガと過ごし方 8月15日前後「お盆」
お盆休みを迎えられている方も多いでしょうか。
行事を行う時期は地域によって異なるようですが、お盆は亡くなったご先祖さまがお戻りになり、現世の私たちと一緒に過ごす時期とされています。
あの世から帰ってこられる際に、道に迷わないように、親戚一同が集まったり、迎え火を焚いたり、お花やお供え物を用意してお迎えします。
今ではそういった室礼を続けている家庭も少ないのかもしれませんが、心の中でご先祖さまのことを偲び、過去から繋がれてきた今ここにある「いのち」に、あらためて感謝するような時間を過ごしてみるのも、いいかもしれません。
この身体は、親からいのちを分けてもらい、引き継いだもの。親はそのまた親からいのちを引き継いでいる…
そう考えてみると「わたしのもの」というのは、何一つとしてないのかもしれません。
筋肉や細胞のひとつひとつは、記憶を持っているという考え方もあります。それは今世での記憶もあるでしょうし、親やその親や…はるか祖先の時代から刻み込まれている記憶も、もしかしたら残っているのかもしれません。
なかなか手放せない思考の癖だったり、なぜか苦手なもの、逆に心が躍るような好きなこと etc…なども、すべて自分の責任と思って、抱え込むこともないのかもしれません。
「わたし」と思っているのも、繋がりの中のほんの一部。悠久の流れの中で、今ここで出来ることをやるのが、今世のお役目なのだ…と思うのです。
今日はお盆におすすめのヨーガの一つとして、「やさしさに包まれるヨガニードラ」をお届けします。
「ヨガニードラ」とは、仰向けの姿勢になり、ガイドによって自分自身を深い安らぎへと導く練習方法です。普段思考している顕在意識を休め、より深い意識にまで働きかけ、高いリラクセーション効果を得ることができると言われています。
この身体が、細胞の一つ一つが記憶を持っているとしたら、お盆のこの時期に伝えたいことはありますか?今の「わたし」を大切にすることは、ご先祖さまを大切にすることに、きっとつながると信じています。