季節のヨーガと過ごし方 8月23日「処暑」

「処暑」を迎えました。「処」とは落ち着くという意味。暑さが峠を越えてやわらぐ頃…と言われています。
屋久島でも、日中はまだ汗ばむような暑さですが、空の雲や朝夕の風に秋の気配を感じます。
 
自然界で旺盛になっていた「陽の気」は少なくなり、「陰の気」が増え始めます。上に外にと広がっていた夏のエネルギーの流れは、内側へと収束させる動きに変わります。「秋」は、来年のために、生命力を身体の内側にしまい始める季節なのです。
 
私も、この夏は屋久島で海や川を満喫し、思う存分自然の中で遊ばせてもらいましたが、そろそろ日中の活動をペースダウンして、穏やかに過ごしたいなぁ…と思う、今日この頃です。
 
季節の変わり目です。日々の養生を心がけながら、本格的な秋の到来に向けて心身共に準備をしていきましょう。
 
 

 
 
 
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~日々の過ごし方~
 
□穏やかな気持ちで過ごす
春夏に培った力を蓄えて、冬へとつなげるように、日々の生活と心持ちを徐々にペースダウンするといいかもしれませんね。
 
□衣類で気温差を調整する
朝晩の気温差があるので、衣類で調整できるように準備して出かけましょう。ですが、急に厚着をして過保護になりすぎないようにしましょう。ご自分の体が持っている“体温調節機能”を大事にします。
 
 
 
~取り入れたいヨーガ~
 
□穏やかな動きのヨーガ
激しい動きで気持ちを外に向けるよりも、ゆったりと心地の良いヨーガで“内観力”を育むのがおすすめです。
 
□腹式呼吸・完全呼吸
「肺」に影響が出る季節なので、ゆったりと深い呼吸を意識しましょう。
 
 
 
~身体がよろこぶ食材~
 
□夏野菜を少しずつ減らす
夏に出回っていたお野菜は、体を冷やす性質があります。少しずつ量を減らしたり、暖かいスープや炒め物にしたり、生姜やスパイスと組み合わせてみたり…ご自身の感覚と相談しながら調整してみましょう。
 
□白い食べ物
この季節に出回り始めた「白い食べ物」は、体に潤いをもたらしてくれます。探してみましょう。どんなものがありますか?
ぶどう、梨、れんこん…
 
 
臓器と季節の関係、食べ物のことなどは、また来月以降の記事で詳しくご紹介しますね。
私自身、この時期はまだ変わり目なので
・生活と心持ちを徐々にペースダウン
・少しずつ乾燥し始めた空気から、呼吸器を守る
の2点くらいを気をつけて、あとは心穏やかにのんびり過ごそうと思っています。
 
皆様の日々も、どうぞ穏やかで平和でありますように…
 
 
 
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今月のヨーガ
テーマ「光のシャワー
夏に沢山のエネルギーと恵みを届けてくれたにぎやかな陽光も、ほんのりやわらかくなってきました。
やさしさの混じるその光を、大切に自分の内側へといただいて、身体の隅々までいきわたらせる…
そんなヨーガの時間を過ごしていただけたらと思っています。
 
多くの皆様にご覧いただけることを、願っています。