季節のヨーガと過ごし方 7月20日「夏の土用入り」
今日から夏の土用です。
「土用」というと、ウナギのイメージが強いかもしれませんね。
屋久島では川の岩陰などに、天然のものを見ることができます。
先日も沢登りをした際に、大きなウナギが飛び跳ねて、逃げていく姿を目にしました。
隣家のおばあさんも
「昔はよく川に採りに行ったもんよ~」
と、話してくれました。
清流で育った屋久島のウナギ…なんとも贅沢ですね。
「土用」は季節の変わり目のことで、旧暦の「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の前の約18日間のことをいいます。2019年は8月8日が「立秋」ですから、7月20日の今日から夏の土用入りということになります。
この期間は世の中の陰陽のエネルギーバランスが乱れます。心も体も不安定になり、体調を崩しやすいので、注意しましょう。
また、「脾」が弱りやすい時期でもあります。負担をかけない生活を心がけたいですね。
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~日々の過ごし方~
□種まきや土いじり、土起こしなど、土に関係することをしない。
□考えすぎない。
“思い悩む”という感情は、「脾」を弱らせてしまいます。
□“体力を消耗しやすい時期”ということを意識して過ごす。
~取り入れたいヨーガ~
□中心を意識する。
「脾」は体の真ん中にあります。ヨーガの際も、中心を意識して動いてみましょう。
体全体の質量の中心は「丹田」といわれている所です。おへそから指3本分くらい下のおなかの中辺りです。(諸説ありますが…)
ここを意識して、ゆっくりと呼吸してみましょう。下腹の辺りに両手を当ててもいいですね。
また、軽く引き入れるようにしてみると、ポーズがどっしりと安定します。
□消化・吸収の働きを助けてくれるツボを押す
・足三里(膝のお皿の外側下のくぼみから、指4本分下がったところ)
胃痛や食欲不振など、脾胃の不調に効くツボです。
・中脘(みぞおちとおへその真ん中)
胃の痛み、消化不良に効くツボです。下痢や便秘にもいいそうです。
~食べること~
□黄色の食べ物(この時期はかぼちゃやトウモロコシなどがいいですね。)
□小食にして、胃腸を休める
□よく噛む
俳句では夏の季語になっている「浜木綿」
今、屋久島のあちらこちらで綺麗に咲いています。名前の由来は花が神事に使われる「木綿(ゆう)」のように白く垂れるからだとか…
気温も上がり、心にも体にも堪える時期ですが、眺めているだけで清らかで涼やかになるようです。どうぞ皆さまも、日々の養生を心がけながら、健やかに過ごされますように…