季節のヨーガと過ごし方 7月7日「小暑」

今日は二十四節気で「小暑」
そろそろ梅雨が明ける頃で、本格的な夏の到来も目の前です。
身体も徐々に、夏を迎える準備が調ってきたのではないでしょうか。
 
先日友人と、腕の黒さを競い合いました(笑)
屋久島の陽射しは南国並みです。梅雨入り前の5月にはもう、こんがりと焼けていた私たちの肌…
このまま夏を迎えると、どうなってしまうのだろう?!
と心配していたのですが、梅雨の長雨と、湿度の高さ(潤い)のおかげで
2人とも随分と落ち着いていました。
やはりどの季節にも、意味があるのですね…
 
さて、「夏」は、動植物もすくすくと生長する季節です。自然界の緑は濃く、色とりどりの花が美しく咲き乱れます。
私たちの身体も気血のめぐりが良く、新陳代謝が活発なときです。冬から春に向けて蓄えていた生命力を存分に発揮して、元気に動きたいものですね。
 
この時期は、日中、特に日が高くなる前の午前中に活動するといいと言われています。
「夏」の養生を意識しながら、毎日を生き生きと過ごせますように!
 
 

 
 
 
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~日々の過ごし方~
 
□適度に汗をかく
適度に身体を動かし、じんわりと汗をかくと、体内の「熱」や「湿」を放散することができます。「自家製クーラー」の役割ですね。
しかし、ただでさえ暑いこの季節…汗の“かきすぎ”は体内のエネルギーを消耗してしまいます。
アーユルヴェーダの考え方では、個人にあった丁度よい運動量の目安として
・鼻呼吸ができる
・じんわりと汗をかく
・顔がほんのり紅潮する
を挙げています。もしよかったら、参考にしてみてください。
 
□冷房を使いすぎない
汗腺の働きが鈍くなり、汗をかけない身体になると、体温調節がうまくいかなくなってしまいます。
また、この時期に身体を冷やしすぎると、冬の不調につながります。
(夏の養生は秋に…秋の養生は冬に…冬の養生は春に…先の季節に影響が出るものなのです。)
 
□花が咲くように朗らかに過ごす
心に不安や怒りの感情を持つよりも、気持ちを外に向けて、ウキウキと喜びながら過ごしましょう。自然界に溢れている「陽の気」と共鳴しましょう。
 
 
 
~取り入れたいヨーガ~
 
□穏やかで深い呼吸
暑くなると、血管が広がり、肺の働きが追い付かなくなるために、息切れがちになります。
ヨーガでも、日常生活でも、深くゆっくりとした呼吸を意識しましょう。「吐く息」を大切にします。
 
□胸を開くポーズ・肩甲骨まわりをほぐすポーズ
胸を広げたり、肩甲骨まわりをほぐす動きなどを取り入れて、胸の辺りを柔らかくしておきます。最大の熱源である心臓の負担を減らし、熱を放散しやすくしてあげましょう。
 
 
 
~身体がよろこぶ食材~
 
□元気を補う食材(暑さや汗のかきすぎで、消耗した気を補います。)
・雑穀(たかきびや稗など)・豆類・いも類
・黄色の食べ物
・自然の甘味
 
□地で採れる夏野菜(余分な熱を冷まし、水分代謝を上げてくれます。)
トマト、ナス、きゅうり、冬瓜 など…
地で採れる旬の野菜に、天然の塩を少々ふって食べてみましょう。天然の塩にはミネラルが多く含まれています。
 
□酸味のある食材
梅干し、レモン、酢、山査子 など…
特にこの季節は、梅酢を活用するのがおすすめです。気の巡りを良くして、胃腸のはたらきを助け食欲を増進させてくれます。酢の物に使ってみたり、おにぎりを握るときの手水代わりにしたり、少し薄めて食材に振りかけると防腐効果があります。
 
 
他にもいろいろありますが、また次回に引き続きお伝えしますね。
前回や前々回の記事も参考にしながら、季節の繊細な移り変わりと、日々変化する身体と相談しながら、試してみてください。
 
食材は、何でも売っている大手のお店も便利ですが、産直や道の駅などに足を延ばしてみると、旬のものがあっておもしろいですね。
その季節に出ているものが、そのときの身体に必要なものだと思えば、たくさんの知識は必要ないのかもしれません。そして、合っているのかいないのかは、身体が教えてくれますね。
 
今月も「季節」と「わたし」と仲良く過ごせますように…
 
 
 
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