季節のヨーガと過ごし方 6月22日「夏至」

今日は二十四節気で「夏至」
一年で、昼が最も長くなるときです。
 
全国的に梅雨を迎えていると思いますので、お日様を見る機会も少なくなりますが、「太陽のちから=陽の気」が最も盛んになる頃です。
体内のバイオリズムも、すべてが満ち、これからデトックスに向かいます。骨盤が最も緩むので、骨盤調整するのにいいタイミングともいわれています。
 
 年中湿度の高い屋久島ではもちろんですが…
このシーズンはどの地域でも、湿気とうまくお付き合いすることが、ポイントになりそうです。
 
 

 
 
 
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今日は、この時期特に影響を受けやすい臓器について、お話したいと思います。
 
はじめに、東洋哲学の基本となっているのは「陰陽五行説」です。
「陰陽論」と「五行説」の2つから成り立っています。
 
「陰陽論」・・・世の中すべてのものは、相反する2つの性質を持っている。(天と地、男と女、昼と夜…など)
「五行説」・・・万物は「木・火・土・金・水」という5つの要素から成り立っている。
 
五行には、季節が当てはめられ、また方位や色、五臓六腑とも対応しています。
(例 木(春)・火(夏)・土(梅雨であったり、土用であったり)・金(秋)・水(冬))
 
 
梅雨時期は、湿度が高く蒸し暑い日が多いですね。
東洋医学では、心身に悪影響を及ぼすほどの湿気を「湿邪」といいます。湿邪は五臓のうちの「脾」を弱らせます。
この「脾」とは、消化・吸収機能、水分・栄養の代謝、などを表します。
 
「脾」の働きが悪くなると、身体の水はけが悪くなり、下記のような症状が現れやすくなります。
・食欲不振
・むくみ
・だるさ
・口の粘つき
・関節の腫れや痛み
 
最近思い当たることがある方は、「湿邪」が影響しているのかな?と、気にしてみるといいかもしれませんね。
おすすめの過ごし方や食材は、6月6日のお便りでお伝えした内容(「湿」をため込まない)と基本的には同じです。
そこに「脾」をいたわるような養生をプラスしてみましょう。
 
 
 
~日々の過ごし方~
 
□汗をかく
足湯・半身浴もいいですね。暖かいお湯に入って血行を良くし、じんわりと汗をかきましょう。自律神経の働きも調えられます。
 
□足の位置を高くして眠る
むくみが気になる方におすすめです。
 
 □蒸し暑くても、おなか周りは冷やさない
冷えは「脾」の働きを低下させ、リンパの流れも悪くなります。
 
 
 
~取り入れたいヨーガ~
 
□リンパの流れを良くするようなポーズ
首・脇・そけい部・膝裏を伸ばしたり、さすってあげると、詰まりやすいリンパ節が流れやすくなります。
 
□心臓よりも足の位置を高くするような、逆転のポーズ
むくみ対策にもいいですし、血管拡張によるリラックス効果もあります。
 
□骨盤を調えるようなポーズ
股関節まわりを動かしてみたり、左右差を意識して動いてみましょう。
 
 
 
~身体がよろこぶ食材~
 
□黄色の食材・自然の甘味
イモ類・穀類など、よ~く噛み締めるとじんわり甘さを感じられるような食材は「脾」の働きを助けてくれます。
黄色の食べものには「脾」を元気づけてくれるものが多いです。あなたの身近にある旬のもので、探してみましょう。
例) かぼちゃ・とうもろこし・大豆・きび・卵黄・はちみつ・あなご など…
 
□精製された砂糖など甘いもの、塩分を摂りすぎない
胃腸の負担を減らしてあげましょう。塩分は身体に水分を溜め込む性質を持ちます。
 
□水分代謝を促す食材
ウリ科の野菜・豆類・穀類
 
※ウリ科の野菜(きゅうり・ズッキーニ・冬瓜 など)は、身体の水はけを良くする代表的な食べ物ですが、冷やす性質を持つものも多いです。(かぼちゃは例外)
「脾」が元気不足と感じる方は、冷蔵庫から出したものをそのまま摂るよりは、熱を加えてみたり、シソや生姜などの薬味を組み合わせてみるなど、工夫してみましょう。 
 
※食事中に水分を摂りすぎると、「消化の火」を消してしまうことにつながるので、気をつけてみましょう。
そして、冷たいものを一度に飲み過ぎないように…水分補給は「早め・こまめ」にを心がけましょう。
 
 
 
「過ごし方」「ヨーガ」「食材」ともに、前回(6月6日)のおすすめと組み合わせながら、色々試してみてください。
その年によっても、地域によっても、季節の感じは異なりますし、人それぞれの体質によっても、異なります。
絶対の正解はなく、一番の先生は”自分自身”だと思って、日々の変化を楽しみながら過ごせたらいいな…と、思っています。
 
 
 
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今回の内容を取り入れた、この時期おすすめのヨーガレッスンは「ヨーガMovie」のページからご覧いただけます。皆さまの日々の養生の一つに、お役立ていただけますように…。