季節のヨーガと過ごし方 6月6日「芒種」

今日は二十四節気で「芒種」
実った麦を刈り取り、苗代で育てた稲を田に植える時期の目安とされています。
 
季節が本土よりも少し早く訪れる屋久島では、4月ごろから田植えの光景が見られていました(その分稲刈りも早いようです)。5月に賑やかな日差しを浴びた稲は、今ぐんぐんと生長しています。
 

 
太陽が照っている時間も長くなり、本来ならば「陽の気」が盛んになるはずのこの季節、自然界の植物たちと同じように、私たちも心を開放し、思うがままにのびやかに過ごすといいと言われているのですが…
 
日本列島はそろそろ梅雨入りの季節。
家の中で過ごすことが多くなり、また湿度が上がることで体内の巡りも悪くなり、「陽の気」を養うのは難しい、というのが現状かもしれません。
 
季節の移ろいを含め、すべてに訪れることには大切な意味があり、役割があり、それらを尊重しよろこびながら暮らせたらいいと思うのですが…
体調を崩すほどに、それらの影響を受けすぎないためにも、まずは日々の生活を調えておくことと、加えて季節ごとの養生をしながら、心と体をケアしてゆきましょう。
 
 
 
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梅雨時期は、蒸し暑い日と、ひんやり雨の日が交互に訪れます。
気温が上がっているときに、体は”冬春モード”のままで、汗をかく準備ができていないと、体内に熱がこもりやすくなり、内臓の不調、動機・息切れ、抵抗力の低下を招いたりします。
「湿と熱をため込まない」ことを意識して過ごしてみましょう。
 
 
 
~日々の過ごし方~
 
□じんわりと汗をかく
それぞれの体力にあった運動をしたり、お風呂に浸かって毛穴を開き、汗をかきやすくしておきましょう。
 
□部屋や寝具の換気をする
部屋や寝具が湿っていたり、こもっている状態は、私たちの体と心にも影響を及ぼします。晴れ間が出た日には、可能であれば窓を開けて空気を入れ替え、お布団を干し、「陽の気」を積極的に取り入れるようにしましょう。
 
 
 
~取り入れたいヨーガ~
 
□じんわりと汗をかくようなシークエンス
汗をかきやすい体作りをしておくと、これから迎える夏の準備にもなります。
 
□体側をのばす
6月は体側から熱を放散すると言われています。
 
□胸を開く
室内にいることが多くなりますし、気圧の影響もあり、気持ちがふさぐことがあるかもしれません。胸を開いたり腕を上げる動きは、心を開放的にしてくれます。
 
 
 
~身体がよろこぶ食材~
 
□水分代謝を促す食材
・ウリ科の野菜
 ※ウリ科の野菜については、また次回にご紹介します。身体を冷やす効果のあるものが多いので、摂りすぎたり冷やしすぎないように気をつけましょう。
 
・豆類(大豆、小豆、黒豆、えんどう豆 など…)
 ※豆類はどれも体を冷やしすぎることなく、水の巡りを良くしてよくれます。
 ※特に小豆は、利尿作用のあるサポニンを多く含み、むくみに効果的です。
 
・穀類(小麦、とうもろこし、はとむぎ)
 ※とうもろこしは、可食部にも胃の働きを助けたり、余分な水分を出す効果がありますが、特にひげ茶は利尿作用が強く、むくみに効果的です。無農薬のとうもろこしが手に入ったら、ひげを洗って水気をとり、乾煎りして天日に干してみましょう。香ばしいおいしいお茶になります。
 
□発汗作用を促す食材
・ショウガ(おなかを温め、胃の冷えをとる)
・たまねぎ(気の巡りを良くし、胃の働きを良くする)
・長ねぎ(体を温め、発汗・発散作用により余分な湿気を散らす)
 
 
食材はほかにも様々ありますが、上記のものをヒントに、ご自身の地元で採れる「旬」のものを探してみてください。自然界は、そのときに必要なものを、私たちに届けてくれます。
 
可能であれば、農薬や化学肥料などを使っていない、生産者さんが心を込めて作られたものを選んでみましょう。もしかしたら、他のものよりも少し高価かもしれません。そこには正当な理由があるのでしょう。
 
そしてきっと、私たちの体と心に伝わるエネルギーが、違います。
食べることは、ただ胃袋をふくらませるだけではなく、天地の恵みと、お人の恵みを、自分がよりよく生きるためのエネルギーとしていただくことなのだと思っています。
 
 
 
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今回の内容を取り入れた、この時期おすすめのヨーガレッスンは「ヨーガMovie」のページからご覧いただけます。ぜひご覧ください。