二十四節気(にじゅうしせっき)のこと
日本には豊かな四季の移り変わりがあります
それらは変化に富んだ美しい世界を見せてくれて
その時期ならではの美味しい食べ物を育んでくれます
大地はコンクリートに覆われて
建物の中は年中快適な状態が保たれ
スーパーに行けば、いつでも大体のものが手に入る など…
季節感を感じることが少なくなってきた昨今ですが
それでも季節は巡り
そして私たちの身体も自然界の影響を受けながら変化し
巡っています
東洋には、太陽や月の動き、季節に合わせて生活することで
健やかに、病気にならずに暮らせるという考え方があります
その時期に合った、生活様式や、食材があるのです
もしかしたら、今ほど情報がなかった一昔前の方が
自然界の変化をより繊細に感じ取り
自身の心身と向き合いながら
実感を伴った健やかな暮らしを実現できていたのかもしれません
日本では、現在使われている新暦の前には、古代中国から伝わった旧暦を用いていました
月の満ち欠けをひと月として、新月はその月の1日、満月が15日になります
月の満ち欠けの周期は29.53日なので、太陽の公転による季節の変化とはずれが生じます
それを調整するために、太陽が地球を一周する365日を24等分した「二十四節気(にじゅうしせっき)」という季節ごとの目安が併用されるようになったそうです
「二十四節気」は中国の戦国時代に考案されたもので、気象や動植物の変化などを基にした「自然暦」や、東洋哲学の基本的な考え方である「陰陽五行論」の思想と深く結びついています
お正月に当たる「立春」(現在の暦では2月4日ごろ)から始まり、それぞれの季節に合った美しい名称が並びます
「春分」や「大寒」など、聞きなれた言葉もありますね
碧いとりでは、この二十四節気ごとの季節感をヒントにしながら
暮らしを調える養生法やヨーガをご提案してゆきます
どうぞお楽しみに…
5月の雪 アブラギリの花 屋久島