季節のヨーガと過ごし方 1月6日「小寒」
新しい一年が始まりました。
本年も、どうぞよろしくお願いします。
今日は二十四節気の「小寒」
一年でもっとも寒いこの時期を「寒(かん)」といい、小さな寒から始まるので「寒の入り」といいます。
私ごとですが、寒さ極まる年末に風邪をこじらせまして
ひどい頭痛がありました。
屋久島に住む友人から「ハマゴウ 」という薬草が頭痛にいいと聞き
そういえば晩秋に収穫して干しておいたハマゴウの実が
手元にあったことを思い出しました。
とても採取に行けるような体調ではなかったので
どんなにか助かったことでしょう…
ハマゴウの実が、まるでこの日のことを知っていて
「ほらね、わたしは側にいるよ」と、語りかけてくれているようでした。
近頃、野草や薬草に興味があり
調べたり、野山を歩いたりしているのですが
「自分にとって必要な薬草は、身近にちゃんといてくれる」
のだそうです。
世の中の在り方も、実はそうなのかもしれません。
「私にとって必要なものは、もう私の周りに十分に揃っている」
それに気がついているか、いないか、だけの違いなのかもしれないなぁ…
と思う、今日この頃です。
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さて、今日は植物のことを書いてみたいと思います。
明日は1月7日「春の七草」です。
旧暦のこの日は、現在の2月中旬頃にあたるので
かすかな春の気配が訪れ始め
あちらこちらで小さな植物たちが芽吹き始める季節だったのでしょうね。
若菜たちの生命力をいただいて
私たちも無病長寿を願おうという行事です。
芹:セリ 食欲増進
薺:ナズナ 便秘予防
御形:ゴギョウ(母子草) 鎮咳
繁縷:ハコベラ 消炎
仏の座:ホトケノザ(田平子)健胃
菘:スズナ(蕪) 便秘解消
蘿蔔:スズシロ(大根) 風邪予防
今ではスーパーに行けば「七草粥セット」のようなものが簡単に手に入る時代ですが
かつては6日の昼に野山へ若菜摘みに出かけ
その日の夜から準備するのが習わしだったようです。
屋久島もたくさんの薬草が身近にある恵まれた環境ですから
わが家も早速若菜摘みに出かけました。
今年、わが家に集まってきてくれた子たちは…
左上から時計回りに
・ミツバ(セリ科)
・スズシロ
・ホトケノザ(別名オニタビラコ キク科)
・ボタンボウフウ(別名チョウメイグサ セリ科)
・ツボクサ(別名ゴツコラ セリ科)
草むらに摘みにいったものや、お庭に植えられていたもの、無人市で購入したもの…などなど、島の恵みがたっぷりです。
十分すぎるくらい、立派なお粥になりそうです。
「春の七草」という決まりごとにとらわれなければ
いろんな野草や野菜たちが(お店で購入するとか、野生のものを採取させてもらうとかに関わらず)
皆さんに目を向けてもらうのを待っているかもしれません。
そのときに自然な流れで手元に来てくれた子たちが
今の自分にとって一番必要なものなのだと思います。
賑やかなお正月気分もそろそろひと段落つく頃です。
それぞれに美味しいお粥を作って、お腹も生活もリセットして
また穏やかな繰り返しである日常に戻ってゆきましょう。
日々の生活こそが、健康力の基本を養うものであると信じています。
皆さまの2020年が、どうか健やかでしあわせに満ちたものでありますように…
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今月のヨーガMovieは「腎をいたわるヨーガ long ver.」です。
冷えから身を守り、腎の経絡をスムーズにしたり、腎臓を柔軟にするようなポーズで、この季節を元気に過ごしましょう。