季節のヨーガと過ごし方 8月7日「立秋」

今日は二十四節気の「立秋」
暦の上では、早くも秋の始まりです。
 
今年は梅雨が長かったので、感覚的にはこれからいよいよ夏の到来だ!
という人の方が多いのではないでしょうか。
 
わが家にはクーラーがないのですが
先日2台の貴重な扇風機が、なんと2台とも壊れてしまい
数日間、何もない中で過ごしました。
 
時折皮膚をかすめるように流れてゆく風を
必死で求めるように…めいいっぱい感じようとしながら過ごしていると
あぁ、風にも道があるのだな
まるで空間の中を、風は遊んでいるようだなぁ…
なんでことを、思いました。
 
汗ばんだ体を冷やすように吹いてゆく風が、本当に気持ちいい
まるで残り少なくなったお水を大事に大事に飲むように…
ささやかな風をじぃっと感じていました。
 
静かに味わう時間は好きです。
まるで、自然界の現象たちと、会話をしているような気持ちになります。
 

 
こちらは今綺麗に咲いている「ノリウツギ」の花。
よ〜く見てみてください。
小さなお友だちが、太陽求めて、風浴びて、気持ちよさそうです^^
 
 
 
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さて、秋の始まりといえども、暑い日が続きます。
 
この季節は暑さを嫌がらずに、日中、特に日が高くなる前の午前中は活動的に過ごすといいと言われています。怒りや不安を持つよりも、気持ちを外に向けて朗らかに過ごすことが大切です。今の養生を怠ると、秋冬に不調が出やすくなります。
 
体に悪さをするほどの暑さを「暑邪」といいます。暑邪は「心」の働きに負担をかけます。「心」は心臓や血液のような循環器官だけでなく、同じ読みの「神(精神)」をも意味します。漢方では「心主神明」という言葉があり、人の精神・意識・思考などの高次神経活動は「心」の重要な機能であることを指しています。
【「心」の不調が招く症状】
・動悸、息切れ
・血圧上昇
・不眠、夢を多く見る
・気がせく、不安感、焦り
 
 
 
汗のかきすぎは気(エネルギー)と陰(うるおい)を消耗します。身体に必要な水分が奪われて血液がドロドロになると、肩こり・頭痛・生理痛などの症状も出やすくなります。
 
 
 
夏は一年で一番体力を消耗する季節で、体力がないと「暑気あたり」になりやすくなります。夏バテの一番の予防策は、胃腸を冷やさないことです。食欲を落とさないようにしましょう。
【この時期におすすめの食べ物】
・夏野菜や苦みのある食材
 体の余分な熱を冷ますと共に、精神安定の効果もあります。
・果物
 程よい甘みと酸味は、汗のかきすぎを抑え、発汗で失った潤いを補ってくれます。
・ウリ科の野菜や、豆類、穀類
 水の巡りをよくしてくれます。
 
どれも冷えすぎない程度に取り入れましょう。
元々胃腸の弱い人は、シソや生姜などのお腹を温める食材を一緒に採るといいでしょう。
 
 
 
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今月のヨーガMovieは、この時期に生き生きと輝く動植物たちをイメージして作りました。
気軽に外出することがままならない昨今ですが、窓から外を眺めれば、草木喜び、花咲き乱れ、蝶が舞い遊び、なんとも美しい世界が繰り広げられています。
 
私たちもそれぞれの輝きを尊び、喜びながら、目の前にある毎日を送ることができますように。
8月 立秋のヨーガ「輝き」
どうぞお楽しみください。