季節のヨーガと過ごし方 10月8日「寒露」

白くきらめいていた露にも、冷たさを感じられるようになってきた…という意味の「寒露」
秋という季節を「初秋・仲秋・晩秋」と三区分した中では、晩秋に入りました。いよいよ秋も深まってきましたね。
 
とは言っても、地元の友人の話を聞くと、まだまだ日中は蒸し暑くてクーラーをつけているのだとか(!)
屋久島でも日中はまだじりじりと暑さを感じますが、それでも陽射しに涼やかさが入り混じっているような気がします。何よりこの時期のお月さまの凛とした美しさを見ると、ほれぼれして夜も眠れなくなってしまいそうです(笑)
旧暦の9月13日は「十三夜・のちの名月」ですので、また息子と一緒にお団子を作って、お供えの分まで「今、食べたい!」とぐずるのをなだめながら、お月見できるといいなぁ~と思っています。
 
 
 
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今日は「七情」についてお話します。
「怒・喜・思・悲・憂・恐・驚」の7つの感情のことを「七情」といいます。
これらの感情の乱れは、内臓に影響して疾病を引き起こす原因にもなります。
以下の図を見てみましょう。
 

 
“いつもイライラと怒っている、お酒好きで肝臓の悪い男性上司”
(春先の新年度に見られる光景…)
“気使い屋さんで、くよくよ思い悩んで、脾を痛めて消化不良になりやすい日本人女性”
(梅雨時期の湿度が高いときや、季節の変わり目(土用)の頃…)
などなど…
男性女性などはただのイメージに過ぎないのですが…そういえば思い当たるような気がしませんか?
 
 
 
感情が行き過ぎると、関係している五臓を弱らせてしまいます。
逆に、五臓を痛めることで、それに関係する感情にも影響があると考えられます。
 
 
 
秋は空気の乾燥による「燥邪(そうじゃ)」が「肺」に影響をもたらします。「肺」は「悲しみ」「憂い」の感情と結びついています。
この季節、なんとなく物悲しくなったり、センチメンタルな気分になったりするのは、「季節」と「五臓」と「七情」が深く関係していると思うと、自分の心模様をいつもより客観的に観察できるような気がします。
 

 
 
 
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今月のヨーガは「肺を元気づけるヨーガ」です。
肩の付け根から腕の外側、そして手の親指へと続く肺の経絡を意識しながら、様々なポーズを行います。風邪気味で呼吸器になんとなく不調を感じている方は、すっきりした感覚を得られるかもしれません。
 
 
 
「肺」を元気にすることで、プラス思考になるとも言われます。悲しいときに無理をして笑う必要はありませんが、目の前に起こる出来事の“明るい面”に、目を向けていられたら、たいていの事は自然とうまく巡っていくのだろうと思います。
パズルのピースがすとん、すとんとはまってゆくように…周りとも調和して…