季節のヨーガと過ごし方 9月7日「白露」

今日は二十四節気の「白露」
 
大気が冷えてきて露を結ぶころのことです。
涼しくなるにつれて、心身は落ち着きを取り戻しますが、気血の巡りに勢いが不足してきます。
ただでさえこの夏は汗をいっぱいかいて、気も潤いも消耗しています。
そろそろ次の季節の準備をするように、心を穏やかに、夏の疲れを癒すようにゆっくりと過ごしたいですね。
 
ようやく残暑が引いていくころと言われますが、皆さまお住いの地域はいかがですか?
 
 
 
屋久島では、昨日非常に大きな台風の襲来がありました。
数日前から島内では、万全の策をとるようにと何度も放送があり
“トンカントンカン”と、窓に板を打ち付ける音が、多くの家から聞こえてきました。
 
町が静まり返ってゆくのとは裏腹に、風の音はぐんぐん大きくなり
空が唸るような声を上げ始め、緊張感が高まりました。
 
私たちの心身は自然界の影響を大きく受けていますが
昨日は私も、平静さを保っていようと思っても、なんだか胸の内側がざわざわして落ち着かない。
水をためたり、家族のための食事をあらかじめ用意しておいたり…
島内の友人知人の顔が代わる代わる浮かび、安全を祈るばかり…
 
ヨーガをして、たっぷりと瞑想の時間を持ち
ようやく自身の輪郭がクリアになってきて
内側に清らかな空白ができ、改めてこれらのもつ恩恵を感じました。
 
昼頃からは何度となく電気が途切れ、また少し経っては復旧し、また停電し…
その度に、この荒天の中でも家に帰らず、島のどこかで皆のために働いている人の気配を感じ
ありがたさと感謝の気持ちが胸にあふれました。
普段はなかなか気がつけないのだけど、この生活は、多くの人のサポートによって成り立っているのだと…
 
一晩経って、今の屋久島には少しの風が吹き、青い空が見渡せます。
だいぶ疲れているお庭の植物たちに「よーく頑張ったね、お疲れ様だったね」と声をかけながら
またこれからゆっくりと、愛情をかけていきたいと思っています。
自然には修復する力がある
その力を信じて…そんな姿に、私も元気をもらいながら…
 

 
 
 
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そろそろ空気が乾燥し始めました。
夏と同じようには考えず、ご自身の「肺(呼吸器系、鼻、喉、気管支、皮膚)」を労わるように、意識して過ごしましょう。
 
●秋の花粉症に悩まされている方は、適量の生しょうが、ライムやレモン、ターメリック、ニンニクなど(あればバジルやミントも可)をボイルして、その蒸気を5~10分程吸入するとよいそうです。他にも慢性鼻炎やくしゃみ、咳などの症状にも効果的です。(今、一緒にアーユルヴェーダの講座をしているハリ医師に教えていただきました)
 
●乾布摩擦は肺を強くし、風邪をひきにくくなります。(皮膚は最大の呼吸器と考えられます)
 
●私がもう10年ほど続けているのは鼻うがいです。
ネーティポット(なければ差し込み口がついた水のみのようなものでも代用できます)を準備します。
ぬるま湯約500mlに、小さじ1杯ほどの天然塩を入れ混ぜます。
身体を軽く前傾し、通りのいい方の鼻腔を上になるように頭を傾け、そちら側から塩湯を注ぎます。
(息を吸い込まないようにしましょう。呼吸は自然に…重力に沿って、塩湯は反対側の鼻腔から自然に出てきます。)
反対側も同じように行い、両鼻から“フッフッ”と勢いよく残った水分を吐き出します。
最後に良質の油で鼻腔をマッサージしておきましょう。
(花粉症、アレルギー、頭痛、風邪対策 etc…)
 
 
 
今日はこのくらいにしておきますね。
台風の影響で、なんだか思ったよりも疲労を感じています。
少し休んで心身の回復を待ちたいと思います。
休養生についてはこちら → 季節のヨーガと過ごし方 8月8日「立秋」
 
皆さまお住いの地域も、どうぞ大きな被害が出ませんように…
悲しい思いをする人が、いませんように…
 
 
 
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今月のヨーガMovieは「夏の疲れを癒す」
ようやく秋らしくなり始めたこの頃に、心と体の内側に、穏やかさとみずみずしさを取り戻すようなメニューです。
最後、シャヴァーサナの体勢で行う「水の瞑想」は、ほんのり涼しくなり、とても心地のよい瞑想です。
 
期間限定で、miniバージョンを公開しています。メンバーズ以外の方も、よかったらほんの一部ですが体験してみてください。
「夏の疲れを癒す mini」
どうぞお楽しみいただけますように。